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生地の事なら後藤さん

2008年7月号

特集

ウォッシャブル生地で快適生活

「生地のことなら後藤に聞け」特集レポート:ウォッシャブル生地で快適生活

天然繊維 = できないというよりはむかない

聞き手:スタッフ
繊維と織り方が密接に関わり合ってウォッシャブル機能となっているということがとてもよく分かりました。でも、繊維のところで一つだけ引っかかるのですが、ウォッシャブル機能=化学繊維というと天然繊維好きな僕にしてみると、悔しいというか、どうしようかな?と悩んでしまいます。きっと他のお客様もそういうお気持ちになっているお客様も多いんじゃないかな?と思うのですが、織り方を工夫したりして天然繊維にウォッシャブル機能を付加することはできないですよね?
語り手:後藤さん
うーん。そうなんですよね。できないというよりはむかないという考え方でしょうか。衣料品などで天然繊維が使用されていてウォッシャブル機能が付加されている場合は、防縮加工がしてあったりしますが、やはり洗うと縮んでしまうんですね。でも例えばその縮み率が5%ほどでも衣料品ではあまり気にならないのですが、ソファ生地の場合、5%も縮んでしまうとカバーが被らなくなってしまう恐れがあるんですね。因みにカーテンの縮み率は3%が目安なのですが、3%でもソファ生地の場合は厳しいです。また、衣料品などは糸の太さも細く、薬品などで大きく加工してあったりしているのでウォッシャブル機能を付加させることができたりしますが、ソファ生地の場合は糸も太く織物となっているためどうしても天然繊維はウォッシャブルにはむかないんですね。お客様のご期待に添えることができないのですが、ご理解いただければと思っています。
 

気になるメンテナンスは?

聞き手:スタッフ
そうですか~。ソファ生地はデリケートなんですね。とても残念ですがドライクリーニングとかもできますので、矛をおさめますね。(笑)では、実際に洗い方などメンテナンスの際の注意点などレクチャーいただけますか?
語り手:後藤さん
はい。かしこまりました。 まず、水ではなく30度以下のぬるま湯を用意いたします。
聞き手:スタッフ
どうして、お湯ではなく30度以下のぬるま湯なんですか?
語り手:後藤さん
そうですね、なぜかといいますと生地は水温が高くなると柔らかくなるんですね。柔らかくなったまま洗ってしまうと生地の形状が変化してしまう恐れがございます。そうしたことを考えますと30度以下のぬるま湯で洗うことが一番適しているんですね。
聞き手:スタッフ
そうなんですね。僕なんかは神経質なので、30度以下といわれれば絶対に30度を超えないように温度計で計ったりしたくなっちゃいますが、そこまで神経質にならなくても良いんですね。(笑)あっ、すいません。続きのレクチャーをお願いします。
語り手:後藤さん
はい。(笑)その30度以下のぬるま湯に中性洗剤を30倍程度薄めて弱い手洗いか柔らかなブラシを使用されると良いと思われます。その後、十分にすすぎ洗いを行ってください。すすぎ洗いが不十分ですとワジミなどが発生する場合があります。また、塩素系漂白剤による漂白はできませんので、合わせてご注意ください。
 

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