Decibel Traditional 1人掛けソファ

素材を最大限に生かし、質感の表現にこだわりを

ソファ職人　酒井 長

背もたれを最大限高くしたローソファ。

まず、座り心地を良くする為に、単純に背もたれが少し高くなりました。とは言ってもまだまだ体を支えるには低すぎる背ですが、背もたれの形状に添って体が落ち着くように、背と座のバランスを考えながら設計しました。 無駄なコストを抑えるためにクッション材の選定や使用方法にも気を配りました。例えるなら事務椅子のような感じで、クッション材に頼らない座り心地を基本にしています。

弾力と質感のある座り心地を目指しました。

とは言っても使用しているクッション材は、高比重のウレタンを使用しているので、弾力と質感が座り心地に十分な感触を与えてくれています。全体の仕上げとして、Decibelのボリュームのあるフォルムを、見たままのボリュームを感じられるような座り心地や質感を大切にしながら仕上げました。ボリュームに負けない感触を表現したいけど、無駄なコストを抑えるための素材を削りたい・・。とても悩みましたが、そのバランスがうまくまとまった商品でもあるかと思います。使用しているもの以上の質感を表現できたと思います。

デザインテイストを揃えました。

見て感じるボリューム感と、座って感じるボリューム感を、お客様に楽しんでもらえたら幸いです。Decibelシリーズには、それぞれのデザインに似合うオットマンを作りたいなと思いまして、Decibel Traditionalもやはりソファ本体に似合うデザインのオットマンを考えてみました。ソファ本体のダイワと座クッションの厚みがDecibelシリーズの中で一番厚いデザインになっていますので、オットマンも一番厚みのある仕上がりを意識しました。ウレタン材に関しては、ソファ本体に使われている密度と同じにすることで座った際にソファ本体とのギャップをできる限り少なく抑える仕上がりになったと思います。