ソファの品質を左右する「素材」。
ソファの購入をご検討されている方の中には、素材にこだわった「上質なソファ」を購入したいと考えてらっしゃる方も多いはず。

しかし、使われている素材をみてもどういったソファなの変わらず悩まれてしまっていませんか？
そこで、素材にこだわってソファを選ぶときどこに注目したらいいのかや、素材ごとにどんな種類があるのかを解説します。

ソファにはどんな素材が使われていてどんな構造になっているか？

素材ばかりに着目する方も多いですが、そもそもソファがどんな構造になっているかご存知でしょうか？
目にすることがあまりないソファは以下のような構造になっています。

①ソファの強度や耐久性に関わる【フレーム】

フレームは、人間の体だと「骨」にあたる部分です。
国産ソファブランド NOYESでは木枠を採用しているため写真では木ですが、メーカーやブランドによってはパイプフレームを使っている場合もありますし、ウレタン材のみで構成されているソファもあります。

②フレームの強度を高める【PPテープ】

PPテープとはポリプロピレンテープのこと。
メーカーやブランドによりますが、NOYESでは木枠の強度を高めるため背もたれなどにPPテープを取り付けます。

③ソファの座り心地に影響する【バネ】

フレームを骨とするなら、バネは筋肉部分にあたる素材です。座面に弾力感やクッション性を出すために用いられます。
国産ソファブランド NOYESでは上記画の通り主にS字型のSバネが使用されていますが、その他はコルセットスプリングやウェービングテープといった種類を採用しているのメーカーもあります。

④ウレタンをソファに接着しやすくする【ヘッシャン】

ヘッシャンは補強材の1種で、張ることによってより耐久性が高まります。
また、補強として活用されるだけでなくウレタンを接着しやすくするためにも使われています。

⑤ソファの芯となる【チップウレタン】

チップウレタンはスポンジの端材を再利用して作られたウレタン材です。
細かく砕いた端材と接着剤を混ぜたものを型に流し込んで蒸気圧縮にて押し固めたものがチップウレタンになります。
へたりが少ないので芯材として使われる他、上に重ねるウレタン材のクッション性を支える働きもあります。

⑥座り心地に大きく影響する【ウレタン・羽毛】

チップウレタンの上には座り心地に大きく影響するウレタン材を重ねます。
密度や種類の異なる数種類ウレタン材が使用され、どんなウレタンをどう重ねるかによって座り心地が変わります。
また、同じソファでも背もたれと座面では少し違った仕様になっているのが一般的です。

柔らかいソファの場合は、表層部にウレタン材だけでなく羽毛素材が使われています。
羽毛にも色々な種類があるため、ウレタンと同様どんな羽毛を使うかによって座り心地が異なります。

⑦座り心地を調整する【樹脂綿】

樹脂綿はクッション材の1つです。
ウレタンや羽毛の上に薄く張ることで、座り心地を調整する働きがあります。

⑧見た目・機能性に影響する【カバー】

①から⑦だけだとソファの内部構造がむき出しになっていますよね。
そのためどんなソファでもカバーが必ずかけられています。

ソファのカバーは大きく分けて、布素材(ポリエステル・コットン・リネン・ポリプロピレンなど)と、革素材(本革・人工皮革・合成皮革・ポリウレタンなど)の２種類に分けることができます。

これらは、座り心地というよりもソファの見た目に影響することが多く、同じ色でもカバーの種類によってお部屋の雰囲気がガラッと変わります。

購入時にチェックしておきたい素材とは？

ソファには色々な種類の素材が使われていますが、購入時にどんな素材でできているかを全てチェックするのは大変です。
ですので、素材を重視したいのであれば見た目や座り心地に直接関わる部分の素材をチェックしましょう。

主にチェックしておくと良いのがクッション材やカバーの組成

クッションは座り心地、カバーはソファ本体の見た目や手触りに影響します。
そのため、ソファを購入される際はどんな素材でできているかをある程度チェックしておくことをおすすめします。

素材の種類だけでなく品質にも着目して選ぶ

使用されている素材の品質もソファ選びでは重要です。
同じ素材を使っていても品質が大きく異なる場合も考えられます。
素材をチェックする際には、必ず素材の品質もチェックしておきましょう。

座り心地に大きく影響するクッション材

クッションはソファの座り心地や硬さを決める上で非常に重要な部分です。
クッション材に使われている素材は大きく分けて「ウレタン材」「羽毛」の2種類に分けられます。
ここでは、ウレタン材と羽毛に分けてクッション材を紹介します。

羽毛素材

羽毛素材を使ったソファは柔らかい座り心地が特徴です。体がふんわりと包み込まれるかのような座り心地なので、ふかふかの座面でリラックスしたいという方には羽毛素材がおすすめです。

ソファのクッション材に使われている羽毛には色々な種類があります。
今回はその中でも最もよく使われている素材を3種類ご紹介します。

羽毛の中でも特にふわふわしている【ダウン】

ダウンとは、水鳥の胸に生えている軸のない羽根のことです。まるでタンポポの綿毛のような形と感触をしているのが特徴です。採れる量が少ない貴重な素材となっております。
軸がないので、羽毛のなかでも特にふわふわした座り心地を楽しめます。
繰り返し使用してもふくらみが取り戻せる、優れた通気性があるといった特徴もあります。

弾力性に富んだ【スモールフェザー】

こちらもダウンと同じく水鳥から採れる羽根です。
スモールフェザーの場合は、腹部から採れ、羽根に芯がございます。弾力性に富んでいるという特徴があります。
もっちりとした、お尻に吸い付くかのような座り心地が体感できます。

スモールフェザーもダウンと同じように、通気性に富んでいます。

ノンアレルギーの方でもお使いいただける【フォスフレイクス】

フォスフレイクスとは人工羽毛の1種です。復元性に優れているので、形が崩れにくく弾力があります。
また、羽毛のように軽い上、ノンアレルギーであるというのも特徴です。

ウレタン素材

ウレタンとは、簡単にいうと「液体の薬品が化学反応で膨らんで固まった大きなスポンジ」のようなものです。流し込む液体の量・素材によって硬さを変えることができます。

メーカーごとに製造しているウレタンの密度や性質は異なるため名称も変わり、明確な分類をすることは難しいです。
ただ一般的なタイプはいくつかあるので、簡単にご紹介します。

・汎用タイプ（密度13.8kg/m3～24kg/m3）　
一般的なクッション材や梱包材として使用される安価なタイプのウレタンです。

・高密度タイプ（密度25kg/m3～45kg/m3）
汎用タイプよりも硬くしっかりとした感触があるウレタンです。
ソファに座った際、ソファの底に触れるような感覚をなくすための下地として使用されます。

・ソフトタイプ（密度15kg/m3～20kg/m3）
柔らかく体にフィットするのが特徴で、座面・背面の表面に積載されます。

・ラバーライク（密度26kg/m3～76kg/m3）
柔らかな感触と弾力を兼ね備えているウレタンで、他のもの比べるとへたりにくいのが特徴です。

・低反発タイプ（密度48kg/m3～55kg/m3）
負荷をかけるとゆっくり元の形に戻るタイプで体圧分散やエネルギー吸収性などに優れています。

一般的なソファには、20〜30kg/m3程度の密度のウレタンが使用されることが多いです。

そのため、低反発タイプのウレタンや高密度のウレタンは耐久性も高く、へたりにくくなっています。

また、ウレタン素材も色々な種類に分けられる上、同じウレタンでもメーカーによって呼び方が異なることもあります。
今回は、例としてNOYESが開発・使用しているウレタン材をご紹介します。

芯材としても活用されている【チップウレタン】

上記でも少し説明しましたが、チップウレタンはスポンジ端材を細かく砕いて接着剤と撹拌し、蒸発圧縮をかけたウレタンとなっています。
マーブル柄のように色が混じっているのが特徴です。
非常に硬いのでソファの芯材として活用されることもあります。

国産ソファブランドのNOYESでは、チップウレタンを土台にウレタンを重ねて作られているソファが数多くあります。

新幹線の座席などに使用されている【モールドウレタン】

モールドウレタンは専用の金型にウレタン液を流し込んで作られるため、高密度のウレタンが皮膜で囲われている状態になっています。
そのため、型崩れしにくい・外部からの力を面で受けて分散させる働きがある・弾力性に富んでいるといった特性があります。

また耐久性に優れている上、素材としても非常に信頼性が高いことから公共の場で使われることも多いウレタンとなっています。

ウレタン【ウレタンスティック】

ボイマー加工ウレタンとは、体圧分散加工をおこなったウレタンのこと。凹凸があるのが特徴です。外部からの力を分散する働きがあり、座った時にお尻にかかる体圧を分散させられます。
そのため、長時間座った時の疲れが軽減されるメリットがあります。

マス目のような凹凸が特徴【プロファイルモールドウレタン】

プロファイルモールドウレタンはマス目のような凹凸がついたウレタンです。
圧力や外部からかかった力を面で受けるので、力が分散されます。そのため、長く座っていても疲れにくいという効果があります。
また、通気性に優れているため、長く清潔に使用していただくことができます。

体圧分散加工が施されたウレタン【ウレタンスティック】

ウレタンスティックとは、その名の通り、細長い形状になったウレタン素材のことです。ウレタンの密度によって硬さは変化します。
羽毛など他の素材と混ぜて使用することで羽毛だけの感触よりも、羽毛の復元力を高めて、よりふんわり感が増します。

見た目・手触りに関わるカバーの素材

カバーはソファの見た目やデザインに関わる重要な部分です。
一般的に使用されている素材は大きく分けると次の2種類に分けられます。

温かみのあるナチュラルな素材・ファブリック（布）

ファブリックはその名の通り布生地を指します。原料に染色できるためカラーバリエーションが豊富なのが特徴です。
ただ布生地といっても、ポリエステルやコットン、リネンやビスコースなど素材の種類・織り方は生地によって異なるので、それによって見た目や機能は異なります。

例えば国産ソファブランドNOYESでご用意している「LAシリーズ（EXランク）」は、ペットの引っかき傷にも強く、ご自宅の洗濯機でもお手入れできます。
一方、同じくNOYESでご用意している「MMシリーズ（Gランク）」の価格は安いものの、洗濯機でのお手入れができません。

布生地を選ぶときは、色味や手触りも大切ですがお手入れの仕方や記事の機能性に着目して選ぶのが良いです。

とはいえ、布生地は手洗いか洗濯機かドライクリーンニングいずれかはご利用できるため、シリーズによって洗い方は異なりますが、いずれかの方法で洗っていただける事は可能となっている特徴があります。

お子様やペットがいるご家庭や、家族団欒の場所としてソファを活用したい方には布生地がおすすめです。

高級感あふれる素材・レザー（本革・人工皮革/合成皮革）

ナチュラルな生地である布に比べて革はどことなく高級感がある生地になっています。
ただ洗濯機のお手入れはもちろん、手洗いやドライクリーニングでのお手入れは出来ません。
また、ひび割れやシミを防ぐためこまめなお手入れが必要になります。

革生地は布生地よりも種類が少なく、大きく分けると動物の皮を使った本革と人工的に作った人工皮革・合成皮革に分けられます。

高級な素材である【本革】

本革は生地の素材の中でも高級感のある素材です。耐久性がありしっとりとした触り心地が特徴です。

また、保湿性が高くて熱伝導率が低い素材なので、寒い時は暖かくて暑い時はひんやりとした感触を楽しむことができます。

ただ、限られた素材なので値段は少々高くなる傾向があります。
ソファをエレガントに見せたい・高級感のあるお部屋にしたいという場合は本革がおすすめです。

普段目にすることが多い【人工皮革・合成皮革】

人工皮革・合成皮革は本革に比べると安価な生地です。
ファブリックと合成樹脂という材料を混ぜ合わせて作られている素材で、着工や加工がしやすいという特徴があります。

また、人工皮革は均一に作り上げることができるため、同じクオリティを保ちながら量産することも可能です。

予算を抑えたいけれど高級感を出したい、かっちりとしたソファにしたいという場合は人工皮革・合成皮革がおすすめです。

合わせてチェックしておきたい「フレーム」と「バネ」

基本的に重要となるのはクッションやカバーの素材ですが、より高い品質を求めるのであればフレームやバネの素材もチェックしておきたいですよね。
参考までに、フレームとバネの素材についても解説します。

ソファの土台となっている【フレーム】

フレームはソファの土台となる部分です。フレームの中は空洞になっており、体を受け止める座面部分や背面部分にS字バネ、ウレタン、羽毛などを重ねて取り付けていきます。
人間でいえば骨ともいえる部分で、ソファ本体の耐久性に関わります。

フレームに多いのは木枠

フレームにはスチールなどの金属が使われることもございますが、最もよく採用されているのは「木枠」です。木は軽くて通気性が高いことや、しなりに強いというメリットがあります。

NOYESでも木枠を使用

国産ソファブランドのNOYESでは木枠を使用しています。

ソファに使用される木枠フレームは、カポール材、合板によって構成されています。
カポール材は硬くそして粘り強いので、耐久性に富みタッカーを止める際にもしっかりと生地を打ち付ける事ができ、合板はカポール、ラワン、スギ、などを薄く重ね合わすことによって十分な強度を持たせています。

このような工夫によってNOYESソファの木枠フレームは、ねじれを防ぎ、強靱な木枠フレームの構造体の仕上がりとなっています。

また、NOYESの木枠フレームは、7年〜10年、それ以上の耐用年数を想定して開発を行っています。全て厳正な品質試験を行う機関に強度試験を依頼し、NOYESが定める一定の基準値をクリアすることを義務づけています。

さらに環境に配慮した合法木材を使用し、違法伐採の木材を使わないようにすることや、環境基準をクリアしたF☆☆☆☆の木材を使用することで、更にお客様にとって快適・安全なソファづくりを行っております。

人間の体の筋肉にあたる【バネ】

人間の身体で例えるなら、ソファのフレーム部分が骨、バネの部分は筋肉になります。
バネはフレームに取り付けられ、バネの上には、補強材・ウレタンが積載されます。
バネはフレームとともに、ソファの座り心地に関係する重要なパーツで、主にウェーブセットスプリング（Sバネ）バネがソファでは使われています。

多くのソファで使用【ウェーブセットスプリング（Sバネ）】

ウェーブセットスプリングは「Sバネ」と呼ばれるS字型のバネで、多くのソファに使用されている素材です。「波型スプリング」とも呼ばれています。
ソファの木枠に対し横に連結するタイプのバネなので、重ねる必要がないことから厚みがなく、座面が比較的薄めなモダンソファに使用されることが多いです。

Sバネを使用したソファは基本的に硬いものが多いですが、しなやかな弾力がありので中にはソフトな座り心地を楽しめるソファもあります。

NOYESでは素材にこだわった高品質なソファを受注生産しています

国産ソファブランドのNOYESは、ソファの設計から裁断、裁縫や張り込み、出荷までを一貫して行なっている「ソファ専門のブランド」です。
ソファを専門に扱っているからこそデザインだけでなく、使用する素材にもこだわってソファを受注生産しております。

バネや木枠であればソファ開発の段階から熟練のバネ職人や木枠職人に意見を求めたり打ち合わせを行ったりして適したバネや木枠をつかっておりますし、ウレタンは大手のウレタン発泡メーカーが長年作り続けているものを使用。
実績のある素材や耐久性に優れた高品質な素材を使用してソファを作っておりますので、素材にこだわってソファを選びたい方にはぴったりです。

オンラインストアではソファごとに使用している素材を詳しく紹介していますし、ショールームやお問い合わせメール、お電話やビデオチャット・ライブチャットにてソファについて詳しくご紹介しています。

「いい素材をつかった高品質なソファが欲しい」とお考えの方はぜひ、NOYESのソファをチェックしてみてください。

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