「こんなソファに座りたい」

あ、お盆終わったんすね。

昨日のバーベキューで残ったお肉を、
七輪で焼くヨメの後ろ姿を見てそう思った。
せっかくいいお肉だから、と庭で一人モクモクやっている。

呑んだら? とヨメ。 
七輪で焼いた、ちょっといいお肉がビールに合わないはずがない。
いや、いいや。 と応えて肉を頬張る。 想像以上に、旨い。
ビールを断ったことを一瞬後悔した。

子供達と風呂に入り、さぁ、あとはもう寝るだけ。
この状態にしておいてから出掛ける、夜のカフェがこの時期の楽しみだ。
クルマを15分ほど走らせ少し郊外へ。 
道は整備され、こじゃれた家も立ち並ぶが、
まだまだ緑が残るこの街の雰囲気が好きである。

家族全員の暗黙の了解、席はもちろんテラス席へ。
夜風が心地よいのはもちろん、賑やかな子供たちのヴォリュームも、
ここならそれ程気にならない。

店内に入り、オーダーするのはヨメと長女。
食べ盛りの二年生は、さっきお腹いっぱい食べたのに、
もうフードメニューのチェックに余念がない。
次女は早速席について、この夜遊びに興奮気味。
テラスのスピーカーから流れるボサノバに身をゆだねる4歳児は、
傍から見てもかなり滑稽だろう。 

そして挽き立ての一杯を、まずは一口。
至福とはこうゆう事を言うんだなと思う。
ここまで運転してくるために、我慢したビールも今は惜しくない。

それにしてもこのテラスのイスが残念だ。
まぁ「テラス」なんだから鉄製(?)は仕方ないにせよ、
もう少しゆったり座れるものにしてはくれないだろうか。

欲を言えばキリがないのを承知で言わせてもらおう。
夏の夜カフェで、至福の一杯を楽しむなら、こんなソファに座りたい。
mk001

川口

 

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