大切な想い出を、いつまでもそばに置いてほしくて。
大切な想い出のつまったTシャツ。職人 安部が今回製作したクリエーターズソファは、大切な想い出のつまったTシャツをいつまでもそばにおいてもらいたい、という想いから生まれました。T-STOOLは、みなさまのTシャツで作る世界にたった一つだけのスツールです。安部は常々、着古してしまった大切にしているTシャツをなんとか形にできないものかと考えていました。例えば新婚旅行で着たTシャツ、初めて行った大好きなロックバンドのライブTシャツ。そのTシャツをみると誰かとどこかで経験した素敵な想い出が甦る。そんな大切な想い出を、いつまでも形として残しておいていただくために、T-STOOLを製作しました。
コンパクトなフォルムからは想像がつかないほど、
こだわりの詰まったデザイン。
T-STOOLは見た目のコンパクトなスタイルからは想像がつかないほど、こだわりのつまったデザインとなっています。まず座面はスツールということで硬いものを想像しがちですが、ソファ専門店の技術を駆使しウレタンを3層に重ねることで弾力のある座り心地となっています。そしてTシャツだけでは少々頼りない表層にはビニールを被せることで、しっかりとした座面に仕上げます。また、座面には回転板が装着されているため、体重をかけていただくと座面が回転いたします。
そして想い出を形にするために、とても重要なディティール。安部が目を付けたのは、滝沢ベニヤ工場で作られているペーパーウッドです。太いデザインの脚に採用されたペーパーウッドは色紙と木材の積層によるカラフルな美しい見た目に目を奪われます。色紙といっても、脚全体にウレタン塗装を施しており頑丈な脚となっておりますのでご安心ください。ブルー×グリーンの爽やかな色合いにも飽きのこない魅力が詰まっています。
納得いくまで何度も作り直しました。
自分一人で初めから最後までソファを仕上げていく意味。
これまでのクリエーターズソファでは予算なども考えつつ自分のやりたいように、自由に作成してきました。はっきりいって製造側の作る人間は普通こういったことはできない。デザインして、設計図も自分で書いて、自分だけで一から十まで作れることが魅力ですね。
今回のT-STOOLは作っては直し、作っては直しという段階を踏んでなんとか完成まで辿り着きました。構想に一年、製作に半年かかっています。何より自分がほしいという気持ちと、どんな風に使ってもらいたいかを大切にして作りました。ちょっとした休憩や、パソコン作業にも使っていただきやすいと思います。次回はぜひ大きいソファを作ってみたいですね。
どこにでも持ち運んで、いろんな場所でちょこんと休憩。
持ち運びらくらくのスツール、大切なTシャツと合わさることでT-STOOLはきっとあなただけの特別な相棒のような存在になってくれます。回転板が入っているため軽すぎることもないので、安定感も抜群。コンパクトな見た目ですが、大人が座っても不安はありません。そして思わず誰かに自慢したくなるような、スタイリッシュなデザイン。リビング、寝室、キッチンなど、いろいろな場所に連れて行ってください。
細部までこだわりを感じるソファで、
リラックスを愉しもう。
心を込めてお作りいたします
- 【1】まずは座面部の木枠まわりに特殊なゴムを取り付けていきます。取り付けることによって次の工程となるウレタン接着を行う際に当たりがないよう角をなくす必要があるんですね。
- 【2】接着材を吹きかけて丁寧にひとつずつウレタンを貼り付けていきます。ウレタン4層構造の座面部となっておりふち部分はゴムの上から細長いウレタンを丁寧に張り重ねていきます。ウレタン接着の工程は製品の形状、出来映えに影響されるため、ゆっくり慎重に行わなければいけません。
- 【3】Tシャツに型紙をおいてけがいた後にはさみで裁断をします。座面部に生地を覆うだけではなく、座面部に張り感がでるように生地を引き込む必要がある為に余白を計算した裁断となります。ズレがないように職人の正確さと経験が頼りになる繊細な工程ですね。
- 【4】Tシャツの生地を底部中心へ巻きこむように一打ち一打ちずつ丁寧にタッカーで張り込んでいきます。生地を張った後、防水用ビニールを生地の上から張り込んでいくのですが、こちらがまた繊細さが必要な作業です。しっかりとした張り感になるようにビニールを伸ばしながら張り込んでいきます。
- 【5】最後に座面底部に脚部を取り付けます。脚は色紙と木材の積層によるカラフルな美しい木口が特徴の合板を使用しており水に強いウレタン塗装仕上げを施しております。お客様の大切な想いを残してスツールに生まれ変わるまで、お客様のことを想いながら職人が安心しておくつろぎいただける特別なスツールにお仕上げいたします。
クリエーターズソファとは
NOYESのソファ職人の祭典
2006年〜2018年までにソファ職人が作ったクリエーターズソファはなんと20機種以上。全て1人の職人がデザインも含め全行程を1人でやりくりして、時間と想いとこだわりをギュッと詰め込んでいます。
でも、ソファ職人の誰もが参加できません。実はデザインコンペがあります。毎回テーマを決めそれに沿ったデザインを提出します。我こそはと思うソファ職人が勢い勇んで参加します。
対して審査する側もソファ職人とソファ販売員なので、すんなりとデザインコンペを通過することはできません。
このコンペを通過して晴れて製作に取りかかれます。でも製作は普段の作業工程に入れることはできません。お昼休憩をけずったり、夜遅くまで残ったり、休みの日に出てきたりと、どうにかしてソファを作る時間を作ります。こうまでしても「作りたい」という想いがあるのは、みんなソファが大好きだからです。
ソファ職人がこんなソファがあったらいいな、こんなソファ欲しいなという想いを詰め込んで作り上げる
世界でたった一つのオリジナルソファ、それが「クリエーターズソファ」です。
職人プロフィール
- 安部 吉史（アベ ヨシフミ）
- 張り担当
- 職人歴 ： 9年（2014年 12月にて）
- 好きなソファ ： Volster Sofa
