クリエイターズソファ

幾度となく試行錯誤して実現させた
理想的な膨らみと座り心地。

「poco」は見た目の可愛らしさは想像がつかないほど、手の凝った幾何学模様のデザインがアクセントとなっております。まず座面はオットマンということで硬いものを想像しがちですが、国産ソファブランドの技術を駆使しウレタンを3層に重ねることで弾力のある座り心地となっています。阿部は、この幾何学模様のデザインに仕上げる為に幾度となく、デッサンやひし型の布の試作を重ね、座クッションの幾何学模様部分の適度な優しい膨らみを造りあげること、立体的に見せるために座クッションの内側に25本の紐を通しての引き込み作業に悪銭苦闘しながらも、理想的な膨らみと座り心地を実現しました。また淡いカラーの生地は優しい印象を与えると同時に可愛らしい色合いにも飽きのこない魅力が詰まっています。

納得いくまで何度も作り直しました。

自分一人で初めから最後までソファを仕上げていく意味。

工場の廊下に歴代の様々なクリエイターズソファ写真が張り出されていてソファ職人が若い年齢でクリエイターズソファを造られており「自分でも教えてもらいながらでも出来るのかな」と思い、クリエイターズソファ挑戦いたしました。

その中でも、安部さんのそら豆をモチーフにした「febe」に触発されました。モチーフものが可愛らしく個人的に好きだからです。クリエイターズソファは普段の仕事では体験できない他の製造工程も体験ができ自分だけで一から十まで作れることができる点に魅力を感じました。
自分の考えたモノが形になることが興味をそそり、自分自身のスキルアップにも繋がると思い挑戦したいと思いました。

裁縫の技術を生かして、ソファを仕上げたい。

クリエイターズソファを製作するにあたり、図書館でパッチワークの本を借りてたくさんデザイン案を自分自身で描いて、模様のデザインが好きな阿部が1番気に入った幾何学模様のデザインに決定。縫製担当だからこそできて、縫製の技術を活かせる作品に仕上げたかったことで、様々なNOYESの生地で幾何学模様の試作品を作成。魅え方が綺麗に見える張り地を選定するために時間を費やしました。

細部までこだわりを感じるソファで、
リラックスを愉しもう。

画面をクリックすると拡大画像が開きます。

概要

ソファの構造

心を込めてお作りいたします

• 【1】女性でも持ち運びがしやすいよう、重量を軽減させるため、下張りは3枚壁仕様に仕上げて、残り3面を取り付けて下張り作業をしていきます。
• 【2】ベースの3層のウレタン材に接着材を吹きかけて丁寧にひとつずつウレタンを貼り重ねていきます。ウレタン3層構造の座面部となっており、最後の仕上げとして、ゆっくり慎重に薄いウレタンを巻き付けて丁寧に張り合わせていきます。
• 【3】座面の優しい膨らみのある幾何学模様を生み出すための縫製は、ひし型の生地パーツ、ひし型のウレタン10mm、ひし型の不織布の順で重ねた状態で縫製作業を行います。
• 【4】膨らみを生み出すための下準備としてウレタンに線を引き、切り込みを入れ、サスペンダーを中に埋める作業を行います。
• 【5】サスペンダーを中に埋めてボタン糸を木枠の底穴から一気に引っ張り、座面の幾何学模様の均一の綺麗な膨らみを生み出すための力加減が難しく苦労しました。

クリエーターズソファとは

NOYESのソファ職人の祭典

2006年〜2018年までにソファ職人が作ったクリエーターズソファはなんと20機種以上。全て1人の職人がデザインも含め全行程を1人でやりくりして、時間と想いとこだわりをギュッと詰め込んでいます。
でも、ソファ職人の誰もが参加できません。実はデザインコンペがあります。毎回テーマを決めそれに沿ったデザインを提出します。我こそはと思うソファ職人が勢い勇んで参加します。
対して審査する側もソファ職人とソファ販売員なので、すんなりとデザインコンペを通過することはできません。 このコンペを通過して晴れて製作に取りかかれます。でも製作は普段の作業工程に入れることはできません。お昼休憩をけずったり、夜遅くまで残ったり、休みの日に出てきたりと、どうにかしてソファを作る時間を作ります。こうまでしても「作りたい」という想いがあるのは、みんなソファが大好きだからです。

ソファ職人がこんなソファがあったらいいな、こんなソファ欲しいなという想いを詰め込んで作り上げる 世界でたった一つのオリジナルソファ、それが「クリエーターズソファ」です。

職人プロフィール

• 阿部 有里(アベ ユリ)
• 縫製担当
• 職人歴 ： 2年（2019年 10月にて）
• 好きなソファ ： Garden