Vision CLへ懸けた想い
一番こだわった箇所あるいは部分は?
「より快適な座り心地」を生み出す為、 座クッション表面のウレタンフォームに体圧分散加工を施してあり、 縦横に溝を作る事で、フォームにかかる圧力を受け止め&逃がす作りになっています。 この加工は、ソファと同じ生活空間の中で言うと「マットレス」にも使われる技術です。
ソファとマットレスは、物としては別ですが 生活空間の中での「癒し」を与えられる物としては共通しています。 ソファは本来座る物ですが、「寝てしまいたい位に心地良い」物になってくれると嬉しいです。
Vision CLの製作において特に気を使う作業は?
体圧分散加工には、大型の加工機械を用いて作業を行います。 溝を掘っていくのは小さな刃物(簡単に言えば糸ノコギリ)なのですが、 プログラムした通り、正確に加工出来ているかをチェックする事が必要です。 溝の深さが違っていたりすれば、座り心地が変わってしまいます。
実際にVision CLを座ってみた感想を一言。
私なら、寝ちゃいます。 それくらい、気持ちよいソファだと思います。
今後の課題もしくは検討項目
質問1にもあった、「快適な座り心地」とは厳密には人それぞれ違うものです。 その違いを出来るだけ無くして、全ての人に心地良いソファを提供する為に 加工のプロとして、様々な技術を応用出来ればと考えています。
Vision CLの製作において特に気を使う作業は?
金具の溶接部分。 歪みや誤差が生じないよう、専用の固定治具を作成し溶接作業を行っています。
実際に座ってみた感想を一言。
一見すると大柄なソファに感じますが、座面の奥行きも丁度良くゆったりと座れます。 背もたれを畳んだり、起こしたり、好みのスタイルでくつろげるのがいいですね。
今後の課題もしくは検討項目
コストダウンです。
一番こだわった箇所あるいは部分は?
頭部に使われている高機能中綿素材「メモレル」です。 この高機能中綿素材「メモレル」は今までにない感触のマイクロファイバーの綿です。 低反発素材のような感触、そして通気性があります。ふんわり感があり軽いです。体にやさしくフィットする綿といえます。
Vision CLの製作において特に気を使う作業は?
頭部に使われている高機能中綿素材「メモレル」はマイクロファイバーのため、原綿からファイバーにするのに開きにくい(開綿)素材です。 よりソフトな感触を出すためにはこの開綿が重要です。 この開綿がうまくいかないと、ただの綿の塊になってしまいますのでこの開綿には気を使います。
実際に座ってみた感想を一言。
座り心地は今までにないソフト感、シルクのような滑らかさ。ダウン感覚の軽さとふんわり感がよく出ていると思います。
今後の課題もしくは検討項目
よりソフトな感触とともに、弾力性を出すにはブレンドによる、オリジナルな座り心地の追及も、検討課題と考えます。
一番こだわった箇所あるいは部分は?
デザインの要である座の部分のRをしっかりと出すことです。
Vision CLの製作において特に気を使う作業は?
脚部が斜め取り付くため、その部分の強度にとても気を使いました。耐久性に自信があります。